編集機と編集データ 防災












(実はスイスの国旗)

ふと防災のことが気になりました。



災害があったらまずは人命第一。

そしてできるだけ早くそれぞれの家族の安全を確保したい。

、、、一方で、

カメラなどは災害で壊れてしまっても仕方がありません。

形あるものは必ず壊れるわけですから金庫に入れようが
いずれは塵と化します。
で、それは保険を使って復活できます。

いやいや、災害あったらまずはカメラを持って現場に行けよ!
っていうのはまた別の話です。


編集機はガタッと倒れてグシャッとなって
画面チカチカ、煙モクモク、、、
なんてなってもまぁ所詮は高価なパソコンです。
火災保険の特約でもカバーできる様な、そんなもんです。
もちろん大切には扱っています。

HDCAMのデッキもありますが、これもカメラと同じです。
まぁ、HDCAMという規格の製品が今から新品で手に入るかは
また別の話なのですが。


では、復活できないのは何か、

考えてみるとそれは、編集データでした。




編集データ。


これだけは失えば取り返しがつきません。
2度と戻らないものと言えます。
それだけは勘弁して欲しい。
また作り直せとか、どうかそんなこと言わないで欲しい。
消えたら本当に困ります。

素材データは2箇所以上に保存することが多いですし、
CFカードやSDカードなど記録メディアに残っているかもという
ラストチャンスもあります。
保存するクセがついている類のものです。

しかし編集データを2種類以上のストレージに保存するクセは
ついておりません。同じHDDの中の別フォルダに
バックアップをとることがあるくらいです。
そのHDDがグシャッとなれば、それで終わり。

フッ・・・消えた。 カイザー・ソゼです。


どうすれば良いのでしょう。

おそらく最適解になるのは


「クラウドにあげておく」


ということだと思います。




「編集ソフトのプロジェクトファイル」

「シーケンス、タイムラインのXMLもしくはEDL」

を定期的にクラウドに保存するクセをつけておけば、
その編集データは「絶対消えないデータになる」と言えます。
さらにそのデータは、多くの場合1GBもありません。
とっても軽いデータなので、何個でも保存出来ます。


今はほとんどのオンラインストレージが
デスクトップアプリを提供しています。
普通のフォルダの様に、
入れたいものをドラッグするだけでクラウドへアップ完了、
という仕組みのものです。

クラウドに上がった編集データは、
素材とセットではありませんので、
開いてもオフラインメディアだらけです。
しかし、前述の通り素材はどこかには生きているはずですから、
また接続すれば良いわけです。


ほんの少し、本当にほんの少しの工程を踏むだけで
絶対起こってほしくないデータロスを防げます。
そしてそうしておけば、何も備えていない状態にに比べて
10秒か20秒、早く逃げられるかもしれませんね。







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