映像制作がみんなのものになった今、それでもまだ行き渡っていないもの。

スマートホンの出現により、映像制作への高いハードルは
完全に取り払われました。

一部のプロ、マニアしかおこなって来なかったビデオ撮影。
運動会音楽会にあわせた販売促進でビデオカメラは普及しましたが、
編集までは至らず、せいぜいダビング止まり。

しかしこの数年でAIを利用した技術が高まり、
自動で編集できる機能を持ったスマートホンやカメラが
出現して来ました。

長い映像は編集しないといけない。ならば、短くだ。
という発想かはわかりませんが、6秒動画のシェアサービスが
数年前から流行しています。TikTokの前の、、、あれ、、、
名前を忘れてしまいましたが、、、流行したんです。

そして10年続くYoutubeの人気。
すっかり広告産業の基幹なりました。

この様にして、それまでとてもハードルが高かった
動画を作るという謎の世界の門が開かれ、
誰でもできること、になりました。


その様な時代の中にあっても、
やはり長くやっている人たち、対価を得て作る人たちには
一日の長があります。
どこにアドバンテージがあるのでしょうか?

実際のところ、見せ方という点ではwebで活躍する
ハイアマチュアとプロの間にはそれほどの差はない様に思えます。

アマチュアの方が時間が自由に使える。
プロは予算で動くから時間=対価でなければならない。
そんな事情もあって、むしろ非プロの方が良い映像を作ります。


しかし、

絶対に越えられない壁 というものが頑然とあることも事実です。


① 正確である

プロの仕事は正確です。
正確に撮影し、間違いの無い情報だけを詰め込んだ、ミスのない映像を作ります。
見て楽しむ映像コンテンツというだけでなく、
学べる、知ることができるという、情報コンテンツの域に到達させることができます。
その結果として、映像が本来持っている絶対的な使命「伝える」というゴールに
最短距離で到達する成果品を生み出すのです。



② 理解ができる

プロが作ったものは分かりやすいです。
なぜなら、分かる様に作る方法を知っているからです。
1カットも無駄のない成果品。
冷徹なまでに最短距離を目指した編集。
プロにしか及ぶことが出来ない世界です。
なぜプロにしか出来ないか。

対価が発生しているからです。

プロが作るものは常に「誰かのためのもの」なのです。
そこに己にしかわからない難解な世界が存在できる余地はありません。


③ ストーリーを重視する

これこそが最大のアドバンテージです。
プロは撮ることを目的にしません。
「伝える」ことを目的にして映像を作ります。

なにを伝えるのか。

ストーリーです。

分かりやすく構成されたお話です。

商品の紹介でも、人間ドラマでも、情報でも。
なんであれ、ストーリーがあります。

そのストーリーを映像で構成できることが、プロの最大のアドバンテージです。


語らずして、見せる。


この一点こそがプロのプロたる由縁。


これらのアドバンテージがある限り、
映像制作会社が困ることはありません。

しかし、これらのアドバンテージを維持するための
努力は必要です。

どの様にすれば維持できるのか。

方法はひとつしかありません。


勉強することです。


常に学んでいないといけないのです。


出来ることだけやって、それを仕事とは呼びません。



今日できないことを明日できる様にする。


10年前と同じ仕事をしない。よりよく変える。


どうすれば成長出来るかを考え、実行する。


そういった日々の努力が、プロをプロとして維持してくれるのです。


無茶な・・・
と思うかもしれません。
一般的な会社なら「ブラックな…」となるかもしれません。

しかし、映像の世界はちょっと事情が違います。
ノウハウがゴロゴロと転がっている。
新しい能力を身につけるのが比較的簡単な業種なんです。

After Effectsの使い方を覚えるならYoutube見ればすぐに分かっちゃう。
そんな時代なんです。そんな世界なんです。


学ぶのが手軽な世界。

だからこそ勉強です。勉強。

社会人こそ勉強するんですよ。









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